スピーディーな御代田町政はサービス残業と不正手続きで実現されている【浅間でタダ働き02】

次から次へと不正が出てくる小園拓志町政。パワハラで、イレギュラーな業務を押しつけられサービス残業に苦しむ職員。なぜ、彼らが大量辞職するほど心身共に傷を負ってしまうのか？それは、職員が懲戒処分に抵触するような事務仕事を日常的に押しつけられているからです。そこで、横浜市懲戒処分の標準例をガイドラインにして、小園拓志町政が掲げる見せかけの「スピーディな御代田町政」のメカニズムを解説します。

役場の職員である地方公務員は「地方公務員法」のもとで職務を遂行していますが、町長や副町長は、「特別職公務員」です。彼らは、「地方公務員法」の適用を受けませんが、「地方自治法」や「公職選挙法」などによって規定されています。

はい。ですので、今回の御代田町の大量離職のように町長（特別職公務員）が、職員（地方公務員）の規定をよく知らずに業務命令をだすと、不正事務やサービス残業につながってしまうことがあります。

ここからは、先に紹介した横浜市懲戒処分の標準例を引用しながら解説していきます。標準例の対象は、職員（地方公務員）ですが、特別職も同じような枠組になりますので、その辺はよしなに。

【CASE01】ウ　個人情報の不当利用
職務上知ることのできた個人情報を自己又は第三者の利益に供するために個人的に使用する等不当な目的に使用した職員は、免職、停職又は減給とする。

【該当記事】
・御代田町へふるさと納税したら小園拓志町長に個人情報を探られる？
・プライバシー侵害が横行する小園拓志町長の『ふるさと納税利権』

小園拓志町長は、ふるさと納税者の一覧情報を日常的に必要以上に閲覧しています。納税した人の氏名を聞き出そうとしたり、納税者リストに知人の名前を発見した時などは、なんと町長自ら電話をかけたりしました。電話の件は、同姓同名の他人だったので、大騒ぎとなり、職員が謝罪する羽目になりました。

町長の個人情報の不当利用で、ふるさと納税者に迷惑をかけ、職員の業務にも支障がでたケースです。町長の代わりに謝罪に奔走した職員は、心を痛めたことでしょう。

【CASE02】エ　勤務態度不良
正当な理由なく遅刻・早退を繰り返し、勤務時間中に職場を離脱・私的な行為を繰り返し行うなどして職務を怠り、又は職務遂行にあたって上司の命令に従わない等により公務の運営に支障を生じさせた職員は、減給又は戒告とする。この場合において公務の運営に重大な支障を生じさせた職員は、免職又は停職とする

【該当記事】
・コロナ禍の最中、小園拓志町長はアイドルのコンサートでハッスルしてた
・副町長2人目の登用！その理由は真っ赤な嘘

勤務態度不良、俗に言う「職務専念違反」ですね。小園拓志町長は、御代田町の宣伝（チラシ配布）をするという名目で、ふるさと大使に任命した安藤千伽奈さんが出演するコンサート会場に赴きましたが、なんと町の宣伝とは関係ないコンサート観賞を楽しんでいました。コンサート観賞の費用は誰が出したんでしょうね？帯同した職員は、町長の職務専念違反の現行犯を目の当たりにして、憤慨し、大きなストレスがかかったでしょう。

また、長野県全域が未曾有の災害に見舞われ、自身も災害対策本部長の任に就いているにもかかわらず、70㎞も離れた会場まで、これまた安藤千伽奈さんが出演する舞台を観に行っていたのです。

加えて、新情報となりますが、安藤千伽奈さんがふるさと大使の任を受けた事から、御代田町役場を表敬訪問した際、町長自ら専用のセットなど作成しクイズを出題。業務中にもかかわらず、安藤千伽奈さんとクイズ大会を楽しんでいました。

かわいそうなことに担当係である職員のみなさんはそれに付き合わされて、町民からの電話対応などができなくなる状態になってしまいました。そして、鳴り止まない電話にしびれをきらした別の課の職員が電話をとったのですが、町民から怒鳴られるという惨状となってしまったのです。公務の運営に重大な支障がでたケースです。