御代田町消防団PR動画制作の公開プロポーザル、小園町長と次点交渉権者の合同会社Grandeの出来レース疑惑が浮上してきました。
消防団PR動画をなんと「メイン動画+ダイジェスト動画を合わせて合計65本」を制作委託する案件で、その上限金額がなんと、たったの2,974千円(消費税込)。
297万4,000円(税込)で、65本も動画を撮影・編集・配信しなければならない。
この条件、あまりにも公開プロポーザルには適さず、妥当性を欠いていた(汚仲間臭がした)ので、調査してみると…
【公募型プロポーザル】御代田町消防団PR動画作成業務委託について(令和7年5月27日更新)
お知らせ
審査結果をを掲載しました。(令和7年5月27日)
審査結果
①株式会社共立プラニング(優先交渉権者) 得点417点
②合同会社Grande(次点交渉権者) 得点404点
業務名
御代田町消防団PR動画作成業務委託
町議選立候補予定者が入札に参加していた
消防団PR動画の公開プロポーザルの結果は、優先交渉権者が長野市の広告会社、次点交渉権者が、合同会社Grandeです。
しかし、なぜか小園町長がこの公開プロポーザルの結果に対して、激怒しているという話が入ってきました。
公開プロポーザルは、その案件のエキスパートでないと参加できず、審査も専門委員会が実施するという極めて公平な入札公式であるというのに、なぜ小園町長が不満を漏らすのか不思議ですよね。
ちなみに、当サイトが、ホームページも実績もネットを調べる限りでてこない怪しい会社と評している合同会社Grandeの代表社員は、倉坂貴也氏という方で、今秋の御代田町議選に立候補するとの噂がある人物です。
実父が消防団長だった倉坂正道氏か
御代田では、倉坂(くらさか)という名字は珍しいですよね。長年消防団長を務めていた倉坂正道氏が、倉坂貴也氏のお父さんだった場合、貴也氏が代表社員である合同会社Grandeが、消防団PR動画の公開プロポーザルに参加してるという件、普通の話ではなくなります。
最近退任したとはいえ、かなりの長期にわたり消防団長を務めていたわけですから消防団への影響力は“ある”という見方が普通です。そして、その息子であろう人物が消防団案件の入札に参加している事自体、利益相反といえるでしょう。
そして、正道氏が貴也氏の実父ではなかったとしても、別の利害関係が存在しています。
他の参入を排除するかのような入札条件
「メイン動画+ダイジェスト動画を合わせて合計65本」を制作委託する案件の上限金額が、たったの297万円(税込)って、普通に制作すればまず赤字で利益など出ません。
実績欲しさか、何人か人を抱えていてそのスタッフの人件費くらい賄えればいいという感覚でないと、とてもじゃないけど受けられない金額です。
公募型プロポーザルでは、本来「公平で多様な事業者が競合できる」ことが求められますが、この案件では以下のような仕様・予算条件をわざと盛り込むことで、事実上「まともな制作会社」を排除し、実態の乏しい業者だけを残す仕組みになっていた可能性があるとAIも指摘しています。
- 異常に低い総額と膨大な成果物数
297万円で65本(1本あたり約4.5万円)という予算設定は、業界常識から見て“ありえない”レベル。
ほとんどの政策会社は、企画・撮影・編集・ナレーション・運用を伴う動画をこの単価では受注しない。
→ これだけで「プロなら門前払い」に近い状況が生まれ、高品質を本業とする企業は「参加しても赤字になる」と判断して応募を断念する。 - まとめ撮り前提のスケジュール設計
「1~2カ月に5–10本ずつまとめて撮る」ことを前提に仕様化。
通常は個別案件ごとに別日の綿密な準備が必要な消防団の取材を、反復性のある“作業化”前提にしてしまう不自然さ。
→ 専門性の高い映像制作会社ほど「こんなやり方では成果物の質を担保できない」と敬遠せざるを得ない。 - 評価基準で「価格」を過度に重視
Q&Aを見る限り、評価配点の多くが「提案金額の低さ」に割り振られていた節がある。
企画力や実績、クオリティ担保の評価基準は相対的に薄く、実績豊富な企業は「価格で勝てない」以上、点数を稼げない仕組み。
→ 「安さ」だけで選ぶなら、品質や実効性を担保しようとする会社は応募自体を見送る。 - 結果として残るのは“実態不明”業者のみ
こうした「ハードな制作条件+低予算+価格重視」のトリプル要件が揃うと、市場にほとんどいない「損失覚悟で赤字受注する」か、「品質そっちのけでテンプレート・手抜き納品できる」事業者しか手を挙げなくなる。(優先交渉権の長野市の会社がどのような理由で入札に参加したかは不明です)
なぜか入札金額が減額された
それと、令和7年度の御代田町一般会計予算書に記載されている消防団に関する予算ページを確認したのですが、下の画像のとおり「12060 消防団動画作成委託料 4,537千円(453万7,000円)」と記載がありますが、入札では、金額が大幅に減額されて約300万円となっていました。
最近の法改正で、町会議員が役場の仕事(請負)を受ける場合、1会計年度につき、請負の対価の総額が300万円を超えない場合は、兼業禁止規定に抵触しないという内容に変更されました。
当初予算が、約450万円だった案件が、なぜか4割も減額された約300万円になったのは、なぜでしょうか?
また小園町長の出来レースか
公開プロポーザルの入札結果について、なぜ小園町長が怒りをあらわにしたのか?もうお分かりですよね。
次点交渉権者の合同会社Grande代表社員である倉坂貴也氏は、お父さんが、おそらく長年消防団長を務めていた倉坂正道氏。これで、消防団との利害関係が成立しています。
次に、倉坂貴也氏は、今秋、2025年9月に行われる町議選に“小園派”として立候補する。これで、小園町長との利害関係が成立しますね。
加えて、倉坂貴也氏が、町議に立候補するには、議員の兼業禁止規定が障壁になるので、入札上限金額を約4割もさげて、300万円以下に調整した。
合同会社Grandeのホームページが見当たらないこと、ネットの会社情報で代表社員の名前や事業内容が記載されていないことも小園町長や消防団との関係を隠蔽するという意図があった可能性は否定できないでしょう。
これって、思い切り談合の構成要件を満たしていますよね。利益相反や便宜供与の典型的パターンです。
しかし、入札条件を公開プロポーザルにそぐわない歪な内容にして、他社の参入をブロックできたと思ったら、思わぬ伏兵が現れて優先交渉権者は、別の業者となり倉坂貴也氏が代表社員を務める合同会社Grandeは、次点交渉権者になってしまいました。
仮に合同会社Grandeが入札していたら、私たちの税金300万円は、ちゃんと消防団PR動画だけに使われていたのでしょうか?優先交渉権者の会社が入札を辞退したら?
6,000万円近い借金を抱える小園町長、選挙資金が必要な倉坂貴也氏、裏金大好き消防団…ある意味において役満ですな。
最後に、消防団を隠れ蓑にした裏金作りは、ポピュラーな汚職です。長野県下でも、ここ数年で3つも裏金づくり・資金着服事件が発生しています。
- 川上村消防団・約390万円
- 諏訪市消防団・約230万円
- 駒ヶ根市消防団・約223万円
こういう状況証拠がでてきましたが、倉坂貴也氏は、小園派としてどんな顔して町議選に立候補するのでしょうかね。
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