AIは正しい指摘をしている
小園町長が御代田町の最高責任者に就任して以降の議会映像をGork、NotebookLM、ChatGPTなどのAIに読み込ませ、町長の行動について評価してもらいました。
2022年4月以降、当サイトでは御代田町政の疑惑や違法性を指摘してきましたが、今回その主張とAIによる評価を照らし合わせたところ、表現は異なるものの、ほぼ同じ違法性やリスクが指摘されていることが明らかになりました。
この結果からも、小園町長の執政には問題があり、違法性の摘発と責任追及が不可欠であると考えられます。
多層化しているが故にわかりにくい不正の数々
小園町長の疑惑は多岐にわたり多層化しており、その釈明にも不自然な点が多いと指摘できると考えられます。
疑惑が多層化している点については、主に議会の動画等から以下の点をAIはピックアップしています。
随意契約の問題
「ふるさと未来設計室」のサイト構築や運営において、令和2年度の計画になかったにもかかわらず随意契約で特定の業者に依頼された経緯。
内堀綾子議員は、この随意契約の相手が町長と懇意にしている移住歴の浅い業者であった点を疑問視しています。また、契約直前に町長がこれらの業者と会っていたことも指摘されており、選定過程の透明性に疑念が生じます。
公印の使用
自治体協力届書(様式B)への町長印の使用に関して、決裁文書が存在しない点が指摘されています。市村千恵子議員の質問に対し、町長は公印に関する規定の知識がなかったと釈明しています。しかし、公印規則では、公印使用簿への記載や公印監視者である総務課長の承認が必要とされており、これらの手続きが守られていなかった疑惑があります。
公費の支出
町長の公務スケジュールと公費支出の日程が合致しない可能性が指摘されており、公費の適正な使用について疑問が呈されています。
公職選挙法違反のリスク
町長と懇意にしている業者からの贈り物が公職選挙法に抵触する可能性が内堀綾子議員によって指摘されています。
公務員服務規程違反の疑い
町長が職員に公務員服務規程に違反する可能性のある行為(独断で公文書を作成し応援を依頼)をさせた問題も指摘されています。
これらの疑惑は、町の財務規則、公印規則、公務員服務規程、公職選挙法 といった複数の法令や規則にまたがっており、専門的な知識がないと全容を把握しにくいという点で多層化していると言えます。また、釈明が不自然であると考えられる点も複数指摘されています。
誰が信じるの?小園町長の言い訳
随意契約に関する釈明
小園町長は、随意契約の相手である業者と契約前に会っていたことについて、「たまたまスターバックスで会った」と説明しています。
しかし、内堀綾子議員は、契約直前に随意契約の当事者である2名と町長が親密な時間を共にしていたことをSNSの投稿から指摘しており、「たまたま会った」という説明には不自然さが感じられます。
公印の使用に関する釈明
小園町長は、公印使用の手続きを知らなかったと釈明していますが、重要な公文書である自治体協力届書に町長印が押された経緯について、決裁文書が存在しないこと、誰が町長印を押印したのかについても当初は「当該の職員」という曖昧な表現にとどまっていたこと など、一連の釈明には不自然な点が目立ちます。
その後、町長自身が職員に依頼して押印してもらったことを認めていますが、規則違反に対する認識の甘さが露呈しています。
小園町長が、如何に嘘つきで、議会を冒涜しているかがハッキリ認識できる動画を再UP
市:公印不正に使用しただろ?
小園:何ら違法なことはしていない
市:公印不正使用だよね?
小園:最高責任者じゃー
市:だから不正に使用しただろ!
小園:知識不足によるお恥ずかしいミス、サーセン pic.twitter.com/1DkColokws
— 御代田議会Z (@miyota_info) June 7, 2023
能力判断に関する釈明
ティザーサイトの随意契約において、業者選定の理由の一つに「能力の判断」があったと小園町長は説明していますが、その判断を誰がどのように行ったのかという内堀綾子議員の質問に対して、明確な回答は得られていません。
「ふるさと未来設計室のサイト」の業者選定
小園曰く、この業者を選んだ理由が、業務の内容と緊急性から元々登録されている業者だと遂行が困難だから
ホント、地元の業者なめてんの?
プロから見たら専門学生の練習作品にしか見えない、金を払うレベルじゃないとしか言えんな
これこそ、税金の無駄 pic.twitter.com/brnOjWT2T4
— 御代田議会Z (@miyota_info) January 21, 2023
小園町長の公務がなぜここまで騒ぎになっているかというと、議会での質問にまともに答えないから
この動画のように言ってることが辻褄あわないことなど幾度もあった
企画財政課長:前澤氏からの寄附があったので計画を立てました
小園拓志町長:前澤さんの寄付金を使う考え方はしていない pic.twitter.com/h49dfUqjos
— 御代田議会Z (@miyota_info) February 21, 2023
これらの点から、小園町長の疑惑は多層化しており、その釈明も詳細を曖昧にしたり、専門知識がないと理解しにくい言葉を用いたりするなど、不自然な点が多いと評価できるでしょう。
本来の役割を果たさない町議会
小園町長が、行政トップとして最も問題なのは、住民に対する説明責任と透明性が完全に失われている点です。具体的には以下のような影響が最悪と言えます。
公共信頼の根底破壊
小園町長自らが随意契約や公印手続きの不正を認めつつ、説明を曖昧に繰り返すことで、「何が真実か分からない」という不信感が町民に広がり、行政全体への信頼を著しく損ないます。
法令軽視・私物化のリスク
財務規則や公印規則、公務員服務規程、公職選挙法──複数の重要ルールを無視したまま運営すると、「ルールは守らなくてもいい」というメッセージを発信することと同義となり、公的資金や行政手続きを私的な利害のために歪める危険性が高まります。
再発防止策の困難化
説明責任を果たさず事実関係を曖昧にしたままでは、第三者による調査や制度改革を進める土壌が整わず、同様の不正が繰り返されるおそれがあります。
これらの政治的問題については、町政の監視役である御代田町議会が機能していないことも大きな要因です。
町議会議員は、小園町長の随意契約や公印使用、予算執行に関する疑惑について、具体的な追及や証拠収集を行わず、調査委員会の設置や文書開示請求にも消極的です。
また、住民参加型のタウンミーティングや報告会を定期開催せず、有権者の声を行政質問に反映する仕組みも整備されていません。
これでは「議会<->執行部」の抑制機能が果たされず、説明責任と透明性の確保が十分とは言えません。
議会が監視機能を放棄することは、住民が「いつでも議会に訴えられる」という最後のセーフティネットも同時に失うことを意味します。現在の御代田町は、二重三重にガバナンスが緩む深刻な問題を抱えているといえるでしょう。
小園町長の多層化する疑惑をただ傍観するのではなく、議会自身が「自らの役割」を自覚し、抜本的な改革と積極的な調査・情報公開によって、住民との信頼を取り戻すことが急務です。
まとめ
透明性や説明責任が低い地方自治体では、住民の主観的幸福度(Life Satisfaction)が著しく低下します。ガバナンス品質が高い自治体では、透明性・公正さへの信頼が高まり幸福度が向上する一方、品質の低い自治体では逆に幸福感が損なわれます。
具体的には、ガバナンス品質と主観的幸福度には正の相関があり、その効果は「公平感」「政府への信頼」の向上を通じて現れます。
また、政府の品質が高いほど平均幸福度が上がり幸福の格差も縮小することが国際比較でも示されています。
したがって、小園町長のように透明性を欠く町政では、他自治体と比べて町民の幸福度は明らかに低く、生活満足度の格差も広がると考えられます。
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